■みんなで卒業をうたおう

もうすぐ卒業を迎える高校3年生の『石川なっちゃん』先輩。
そのなっちゃんに憧れる一人の高校1年生。
なっちゃんの瞳はいつも誰かを愛する目をしている、
なっちゃん先輩の好きなものならなんでも好きになれる気がする、
そう感じていた矢先、彼女の友達の兄がなっちゃん先輩とクラスメイトであることから、
ふとしたきっかけでなっちゃん先輩に顔を覚えてもらえる。
いつしか石川なっちゃん先輩に、「七里の妹の友達」と呼ばれるようになった。
”3年生は皆かっこよくて面白くて仲良くてすごい、
反面、自分達のクラスはつまらない。”・・・そう思う主人公は、
「先輩が卒業してからどうすれば楽しくなりますか?」とその思いをなっちゃん先輩に告げる。
しかし先輩からは逆に、
「お前らあと2年もあんじゃん、うらやましい」 といわれる。
卒業式の当日、なっちゃん先輩は美術の先生に告白したという話が耳に入る。
なっちゃん先輩の門出を祝う主人公は、校舎を見上げるなっちゃんのあの瞳を目にした。
なっちゃん先輩が愛していたのは、学校だったんだ。
なっちゃん先輩の好きなものならなんでも・・・そう。この学校もいつしかきっと好きになれる。   -終-