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 (つづき)

■2・”ひじりのもみよ”???
 

12月19日 in郡山。
何もいえない。
もう、何もいえない。
苦しいくらい、苦しいくらいです。
陽気なサンタさんへ。
私はあなたにどんなX'masプレゼントを贈れるでしょう・・・
ひじりのもみよ 



1985年12月19日、郡山で紡木さんに何があったのでしょうか。
私はその理由を調べようと、このページの前後をひたすら読みましたが、
何も手がかりは見つかりませんでした。(前ページ参照)

そんなあきらめモードに入りかけた時、1つ気になったことがありました。

最後の1行です。
 「HIJIRINOMOMIYO」
そのまま日本語にすると「ひじりのもみよ」。
この意味不明な部分・・・。
この文字をどう日本語変換するのだろう?私はいろんなパターンで想像してみました。

1.ヒジリ野も見よ・・・
(郡山に「ヒジリ野」という地名があるのかもしれない)
2.聖&野茂&美代・・・
(郡山に一緒に行った3人の友達の名前かもしれない)
3.ヒジリのモミよ・・・
(X'smasなので、郡山にヒジリという地名のモミの木がありそこへ行ったのかもしれない)



う~ん、どれもあり得てあり得ない・・・?
行き詰まっていました。
ただ、最初の一節は「ひじり」で区切られる意外考えられませんでした。
 


■3・”聖のも見よ”


最初の一節は「ひじり」以外考えられないと思った時、
当時、紡木さんと同じ雑誌で連載を描いていた漫画家に
聖千秋 (ひじりちあき) 」 さんという人がいた事を思い出しました。
聖さんと紡木さんが仲が良かったという話をきいたこともありました。

もしかしたら・・・「聖のも見よ」かもしれない、それに気付いたとき、私は胸騒ぎを覚えました。
そしてこう、予測したのです。

「聖のも見よ」。
別冊マーガレットの同じ号に、聖千秋さんが作品を掲載していたら。
「聖さんの作品のほうも見てね」・・・そいういう意味だったら・・・。
きっと聖さんの作品の中に手がかりがあるのかもしれない。

 
まず、このローマ字コメントのあるページが別冊マーガレットの何年何月号かを調べました。
そして、単行本のページ数などから憶測し、この回が、
1986年2月号であることがほぼ間違いないと思いました。

別冊マーガレット1986年2月号。ここに聖千秋さんの作品が掲載されていれば――。


――そしてその予想は的中したのです。
1986年2月号の別冊マーガレットで、
聖千秋さんは「きょうの彼女は綺麗です」という連載ものを掲載していることが判明しました。
だが私はその単行本を持っておらず、古本屋も近くになく、しかもネットオークションなどで入手するまで
待てないほど心が急いでいました。

すぐに知りたい―――。
私は、聖千秋さんのファンサイトを調べ、1つのファンサイトに出会いました。
「ひじりまにあ」  (http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Brush/2937/)
です。
まさにサイト名のごとく、聖千秋さんについてディープに語られるファンサイトです。

私はここに賭けてみました。このサイトの管理人の人にコンタクトをとってみました。
今思うと、とっても私は失礼だったと思います。
きっと誰しもがお盆前の忙しいこの時期に、私は調査依頼のメールをしたのですから。

もしかしたら「突然、何を言い出すのだ、失礼な奴だ」と怒っているかもしれない。
それが当然だとも思っていました。
私は”送信”を押してからしばらくの間ずっと、反省と不安に苛まれていました。

しかしその不安を裏切り、koguwaさんからの返事は2日後、届いたのです。
             



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